はじめに
当シリーズは、こんな私の記事を見て下さった方が英文法を習得するための助けになればと考えたのと、自分自身の勉強のために執筆しています。ここでいう英文法は、英語を話せるようになるための最低限の英文法です。
当シリーズでは、例えば、be動詞、前置詞、仮定法過去・・といった文法用語を(見出し以外で)一切用いるつもりはありません。
そのようなことを試みた理由は至ってシンプルです。英語をある程度自由に操れるようになるためには英文法を体系的に学ぶ必要はないと考えるからです。
英語を覚えて間もないアメリカ人の小さな子供でさえ、日本人の例えばTOEICの高得点保持者よりも自然な英語を流暢に操れるはずです。アメリカ人の子供がそこに至るまでに、分厚い文法書を使って英文法を体系的に学んだとは考えにくいでしょう。日本語を流暢に操れる日本人の子供だって同様です。
英語を習得するプロセス
人間はどのように母国語を習得するのでしょうか。アメリカ人の子供であれば、赤ん坊のころから「英語のシャワー」を浴びながら習得したはずです。あるいは、英語圏に居住することによって英語を習得した日本人も、「英語のシャワー」を浴びながら習得したはずです。しかし、単純に英語のシャワーを聞き流すだけで習得できるわけではないはずです。
日本人のある赤ん坊が初めて喋った言葉が、母親を指す「ママ」や「パパ」であったとしましょう。この言葉を初めて発するまでの過程で、例えば母親が自分を指して「ママよ~」と教えたり、父親を指して「こっちはパパよ~」と教えたりしていたはずです。赤ん坊は、母親が「ママよ~」と言いながら指をさした先を見て、その人と「ママ」という語彙との関係が記憶に刻まれるのだと思います。
そして、「コップ」とか「おみず」とかの簡単な語彙を徐々に覚えます。外に出るようになると、「おひさま」とか「くも」とかの簡単な語彙を覚えます。
会話の中で使われている語彙のうち、知っている語彙の数が増えていくと、その内容を推測できるようになるでしょう。このとき、話し手の表情や声の調子なども内容を推測する重要なヒントになります。例えば、「この話し手は何かをたずねているのだな」と感じると、「何かをたずねる時は『~ですか?』を最後に添えるんだな。」と推測できます。
当シリーズで用いる教材
教材は、森沢洋介氏の「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を用います。「英語のシャワー」としては何が好ましいかと考えた末、この本が私の本棚で眠っていることを思い出したのでこれに決めました。
「瞬間英作文」とは、中学校で習うレベルの文型で簡単な英語をスピーディに、大量に声に出して作るというものです。「瞬間英作文」はスピーキングができるようになるためのトレーニングです。しかし、当シリーズではこの教材を、敢えて英文法を習得するためのトレーニングに用います。
当初はDUO3.0を「英語のシャワー」として用いようかと考えていましたが、これは最低限の文法を習得するためには必要以上に難解かと考えたのでやめておきました。


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